便秘と肥満
日本人の腸はとても長く、平均して約6~7メートルあるといわれています。なぜそのような長い腸が必要かといいますと、昔から私たち日本人は穀物や野菜、繊維質が中心の食生活を送ってきたためです。けれども、次第に欧米の文化を取り入れるようになり、魚食・穀物中心の食事から肉食中心に変化してきました。
これまでいわば軽い便を運んでいた腸が、肉食によって作られた重い便を長い腸で運ばなくてはいけないわけですから、当然、腸の途中で引っかかってしまったり、体外に無事に排出されなかったりするわけです。体内に便がたまることを宿便といいますが、宿便によって体重が自然に増え、肥満の第一歩が始まるといえます。
第二段階として、宿便がたまることは体内に必要のない物質(老廃物や毒素)を抱え込むということを意味します。体内に毒素が充満し、必要のない栄養分を便が吸収したり、そのいっぽうで体全体の代謝が落ち、消費エネルギー(カロリー)が減り、それによってますます肥満が起こりやすくなるといえます。また、食生活では糖分は腸の運動を弱める作用がありますから、甘いものが好きな人もまた、便秘になりやすく、肥満につながりやすいということもいえるでしょう。
肥満には体質や遺伝もありますので、すべての人に当てはまるわけではありませんが、顔に吹き出物が出てきたり、下腹がぽっこりとふくらんできたなと思ったら、まずは宿便を減らす方法を考えましょう。すなわち、お通じをよくする繊維質や水分をたくさん摂取し、適度な運動をし、それをコツコツ積み重ねていきましょう。


