便秘と下剤
慢性的に便秘に悩まされる人の多くは、市販の便秘薬を服用しています。市販の便秘薬を長期にわたり服用し続けると、いつの間にか薬が効かなくなり量が増えていく傾向にあるようです。薬に頼りすぎる便秘解消法は身体の負担になり、かえって便秘を悪化させる原因ともなります。
医学的には、便秘薬を多量に服用すると、腸管が痙攣を起こして排便に障害が生まれます。十分な量の排便ができなかったり、下痢になるなどの症状が出やすくなるでしょう。下痢便が常態化すると、常に便意を感じるようになり生活に支障をきたします。また、腸が炎症を起こし他の病気の引き金にもなりかねません。このように、下剤に頼って腸に炎症を起こしてしまう症状は「下剤性結腸症候群」という病気です。専門の医師による治療が必要です。
下剤の他にも便秘を起こしやすい薬があります。抗うつ剤や降圧剤などの一部には、消化管の運動を抑制する副作用を持つものもあります。特に高齢者は一度に複数の薬を処方されるケースが多いため便秘になりやすい傾向があります。便秘が長く続く場合には医師に相談して整腸剤などの処方をしてもらうと良いでしょう。
便秘を解消するための下剤も使い方を間違えると、かえって便秘を悪化させたり別の病気を引き起こしたりすることになりますので、服用は慎重に行いましょう。また、下剤以外にも食生活や適度な運動、十分な睡眠が出来ているかどうか、普段の生活を見直して生活習慣の改善に努めましょう。


